医師会の活動

学校保健関係

学校管理下の文書の料金について

学校管理下の文書の料金について

                            2020.6.18

 令和2年6月18日、尾花沢市悠美館で北村山地区学校保健会理事会・評議員会合同会議が開催されました。
 その中で学校管理下の文書(診断書関係)の料金について協議され、その一部の料金の無料化が決定されました。
 対象となるのは北村山地区の小中学校に通う児童・生徒で、未就学児、高校生は対象外です。
実施する医療機関は(一社)北村山地区医師会に加入する医療機関で、公的医療機関である北村山公立病院は条例の関係で含まれません(尾花沢中央診療所は含まれます)。

「受診のすすめ」「連絡票」ダウンロードはこちらをご覧ください。


[ 学校管理下の診断書の一部無料化をに至った経緯 ]

1) 独占禁止法違反になるため、各医療機関での診断書料金を統一することができず保護者に不安や不信感を与えてきたこと。
2) 小中学校の児童生徒の医療費自己負担なしの政策が各自治体で行われるようになって、診断書代だけが有料になり、そこに違和感が生じ受診抑制が生じる可能性があったこと。
3)各診療科、各自治体で様式が全て違っていた上に、料金についての一定の見解がなく医療機関としてはその扱いに苦慮していたこと。

[ 無料化される文書 ]
4) 健診後および学校感染症罹患後の診断書に関しては、診断内容が比較的簡便であることから押印は不要とし、頻度も多いことから無料化の対象とした。また、これを機にその様式を「受診のすすめ」と「連絡票」に統一した。
5)押印が必要な心疾患、腎疾患、アレルギー疾患などの学校生活管理指導表については、内容が複雑で、かつ生命に係る重い責任を伴う診断書であることから、その料金は各医療機関の独自の判断に委ねることとした。

[ 無料化される対象 ]
6)無料化の対象、北村山地区の小中学校の児童生徒。東桜学館、特別支援校の小中学生についても同様とする。高校生については、義務教育でない上に、北村山地区以外からの生徒がかなりの数に及び、診断書を作成する医師も地区外の医師になることも多いと考えられるため対象外とした。

[ 無料化を実施する医療機関 ]
7) 無料化となるのは北村山地区医師会に加入する医療機関でのみである(ホームページ「地区の医療機関」をご参照下さい)。公的医療機関である北村山公立病院は診断書に対する条例があり無料化はできず不可。尾花沢市中央診療所は可。
                  

北村山地区学校保健会/(一社)北村山地区医師会

学校健診の延期の解除について

令和2年5月20日

会員各位

(一社)北村山地区医師会

会長  八鍬 直

「学校健診の延期」の解除について

 

 風薫る5月、会員の皆様いかがお過ごしでしょうか。COVID-19 は5月18日の時点で世界で感染者468万人、死者31万を超えるパンデミックを起こしておりますが、日本国内ではようやく峠を越し、5月14日には本県を含む39府県の緊急事態宣言も解除されました。県内の学校でも徐々登校が始まりつつある今日この頃です。

 さて当地区医師会では、4月7日付けで、「学校健診の延期」の通知を出しましたが、山形県では5月4日を最後に、連続14日間新規感染者が発生してないこと、隣県での新規発生も殆ど見られないこと、そして減少したものの未だ新規感染者が出ている首都圏等との人の出入りが現時点では制限されていることを踏まえ、5月18日に行われた理事会において「学校健診の延期の解除」を決定いたしました。各市町教育委員会にも連絡済みですので、本日から健診の準備に入って頂けたら幸いです。

 

なお、学校健診を行うにあたっては、以下の点に注意して頂きたいと存じます。

 

(1)児童生徒に空間的間隔を十分にとって整列してもらうこと。

(2)ゴーグル或いはフェイスシールド、マスクは必ず着用すること。手指や聴診器等の診察器具は原則として診察を一人行うに毎に消毒をすること。

(3)内科健診においては、診察は短時間で簡潔に行うこと。特にエアゾールを発生させる手技は必要最小限に留めること。また、眼瞼結膜の診察を行う際の準備(眼瞼結膜の露出)は、児童生徒自身に行なってもらうこと。

(4)耳鼻科、眼科健診においては、感染を起こし得る手技に十分に気を付けること。

(5)COVID-19の第2波の襲来も考慮し、できるだけ早い時期、できれば6月末を終了することを目標に健診の計画を立てること(遅くても夏休み前には健診を終了すること)。

(6)国内および県内の感染状況によっては、健診の中止要請が行われることがあることに十分留意し健診の計画を立てること。

 

 学校医をなさっている会員の皆様には、大変なご苦労をお掛けするとは存じますが、明日の北村山を担う子供たちのために、ご高配をお願いしたいと存じます。なお健診の計画・実施に当たっては、学校、教育委員会等との十分に協議を行って頂きたいと存じます。

                                  以上