医師会の活動

学校健診の延期の解除について

令和2年5月20日

会員各位

(一社)北村山地区医師会

会長  八鍬 直

「学校健診の延期」の解除について

 

 風薫る5月、会員の皆様いかがお過ごしでしょうか。COVID-19 は5月18日の時点で世界で感染者468万人、死者31万を超えるパンデミックを起こしておりますが、日本国内ではようやく峠を越し、5月14日には本県を含む39府県の緊急事態宣言も解除されました。県内の学校でも徐々登校が始まりつつある今日この頃です。

 さて当地区医師会では、4月7日付けで、「学校健診の延期」の通知を出しましたが、山形県では5月4日を最後に、連続14日間新規感染者が発生してないこと、隣県での新規発生も殆ど見られないこと、そして減少したものの未だ新規感染者が出ている首都圏等との人の出入りが現時点では制限されていることを踏まえ、5月18日に行われた理事会において「学校健診の延期の解除」を決定いたしました。各市町教育委員会にも連絡済みですので、本日から健診の準備に入って頂けたら幸いです。

 

なお、学校健診を行うにあたっては、以下の点に注意して頂きたいと存じます。

 

(1)児童生徒に空間的間隔を十分にとって整列してもらうこと。

(2)ゴーグル或いはフェイスシールド、マスクは必ず着用すること。手指や聴診器等の診察器具は原則として診察を一人行うに毎に消毒をすること。

(3)内科健診においては、診察は短時間で簡潔に行うこと。特にエアゾールを発生させる手技は必要最小限に留めること。また、眼瞼結膜の診察を行う際の準備(眼瞼結膜の露出)は、児童生徒自身に行なってもらうこと。

(4)耳鼻科、眼科健診においては、感染を起こし得る手技に十分に気を付けること。

(5)COVID-19の第2波の襲来も考慮し、できるだけ早い時期、できれば6月末を終了することを目標に健診の計画を立てること(遅くても夏休み前には健診を終了すること)。

(6)国内および県内の感染状況によっては、健診の中止要請が行われることがあることに十分留意し健診の計画を立てること。

 

 学校医をなさっている会員の皆様には、大変なご苦労をお掛けするとは存じますが、明日の北村山を担う子供たちのために、ご高配をお願いしたいと存じます。なお健診の計画・実施に当たっては、学校、教育委員会等との十分に協議を行って頂きたいと存じます。

                                  以上