2021年8月の記事一覧
北村山地区医師会から新型コロナウイルスについてのお知らせ
北村山地区医師会から新型コロナウイルスについてのお知らせ
2021年8月
〇 新型コロナウイルスワクチンについて
北村山地区の各市町では、令和3年4月よりファイザー社製のワクチン接種を高齢者から開始し、今秋での接種完了を目指しております。感染予防効果および重症化阻止の観点から非常に有効なワクチンです。体質的に接種可能な方はできるだけワクチン接種を受けましょう。
〇 感染予防について
新型コロナウイルスの感染経路の主体は「空気感染」とみなされるようになりました。確かに飛沫、接触感染の予防は大切ですが、この「空気感染」の対策を十分に行うことが肝要です。
アクリル板の衝立は、「飛沫感染」対策には有用ですが、「空気感染」対策には余り効果を発揮しません。十分な換気を行うことが大切です。暑い日が続きますが、エアコンでは換気できません。窓を開け扇風機を窓の近くに置いて外に向けて稼働させるか、或いは換気扇を必ず併用するようにしてください。
マスクは「飛沫感染」のみでなく「空気感染」対策にも極めて有用です。不織布マスクを隙間がないように、また鼻が出ないないようにしっかり掛けて下さい。ウレタンマスクは眼が粗く「素通し」に近いとの実験結果もあります。また話をしていると容易に鼻が出てしまう欠点もあります。人と会う際は、ウレタンマスクの使用は止めましょう。
(ベネッセ教育情報サイト 2021.8.27)
〇 発熱者外来について
北村山地区では34の診療所と3病院(北村山公立病院、山形ロイヤル病院、尾花沢病院)で発熱外来(新型コロナの検査を施行)を行っております。また、東根市休日診療所、村山市休日診療所でも抗原検査を行い、休日の発熱患者に対応しております。発熱等の有症状者は、一般の患者とは隔離して診察する必要がありますので、必ず電話で申し込みをしてから受診なさってください。
〇 新型コロナウイルス感染の自宅療養者について
山形県内でも新型コロナウイルス感染流行収束が見えない今日この頃です。自宅療養者の急増は大都市部に限ったことではなく、山形県でも8月27日現在209名に達しております。
村山保健所管内では32名の方が自宅で療養されており、その内訳は天童市・東村山地区7名、寒河江西村山地区10名、北村山地区9名、上山市6名です。
現在流行しているデルタ株は、従来株と比べ感染力、毒性ともにはるかに強く、小児でも容易に感染し家族内発生を容易に起こすこと、そして若年者でも重症化がみられることが知られております。感染拡大の防止、早期治療や急変時の対応の点から本来であれば感染者は入院加療、もし入院ができなくても宿泊療養で隔離と十分な健康観察が求められるところですが、感染者の急増により自宅で療養せざるを得ない方が増えております。
山形県医師会では、保健所が行ってきた自宅療養者に対する電話による健康管理を各地区に医師会の開業医が代行し、療養者へのケアと急変時の早期対応に備える準備を開始しておりましたが、当地区医師会では早ければ9月初めからの実施を予定しております。